「学年」という概念が邪魔

最近、思うこと。

それは「学年」という概念が邪魔ということ。

なまじ「中学生」だの「高校生」だのといった肩書があるものだから、取り組むべき問題に取り組もうとしない。

「えーっ!?それ、小学レベルでしょ!?」

みたいに言って終わり。

そして、そういう考え方のまま年を重ねる。

すなわち、あなたの親御さんや担任でさえ「低学年向け」を下に見る。

「その学年でそんな問題をやっているなんて!?恥さらしめ!」

的な感じになる。ゆえに、あなたの周りには誰一人として「とっくの昔に習ったもの」をやろうとする人が現れない。

火元はそこなのに、ね。

学年と火元

「学年」という建物に居ると、4月になった時点で自動的に上の階に行くことになります。

実力がついてなくとも上の階に行ってしまうのです。

見ている景色が変わると、意識も変わるのが人情。

実力は上がってなくても、見栄・プライドは高くなる。

すると、たとえ下の階で火事が起きていようとも、「下の階に行こう」などとは思わなくなる。

4月になるたびに、火元から遠ざかってしまうのです。

年々見えなくなる火。しかし、煙は遠慮なく上がって来る。

どこで何が燃えているのかも分からないまま、煙に巻かれて進退きわまる。

どうしようもなくなった状況で、どうすることもできずに終わる。

だから、成績が低い人は言うじゃないですか。

「分からない。『何が分からないか』も分からない。」

対処法

幸いなことに、現実の火災と違って、いくら煙に巻かれようと命までは取られない。

必ず「できること」はあります。対処法はあるのです。

まずは、「自分が煙に巻かれているのだ」と自覚することから始めましょう。

その後は、煙を除去したり、火を消しに行ったり、建物から脱出したり。道筋は複数あります。

「今、自分にできること」の中から、自分が選んだ道筋に合った行動をとりましょう。

具体的には、「既に自力で解ける問題」を高速で解けるようにしましょう。

そこに学年の区別などは要りません。表紙に「○○年向け」と書かれていようと、無視。

「現時点で解ける問題」を探すことに注力するのです。

「現時点では解けない問題」は、先生や友人などに聞けばいい。

この区別がついてくれば、次第に周囲の煙が消え、少しずつ周りが見えるようになってきます。

そうすれば、活動範囲が広がりますね。

活動範囲が広がれば、できることも増えますね。

できることが増えれば、結果も出ます。

余裕が出てきたら、火を消しに行けばいいんです。

その頃には、勉強ゲームにおいて、あなたを苦しめるものはなくなっていることでしょう。

Good Luck!

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